卒業生・企業担当者インタビュー
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- 上原 龍一さん
働く事でゆとりができた
- 年 齢
- 41歳(取材時)
- 障がい者
- パニック障害
- Passo在籍期間
- 1年6か月
- 就 職 先
- 株式会社ブロンコビリー
- 職 種
- 調理
- 勤務期間
- 1年7か月(取材時)
上原 龍一 さん
Q1
なぜこの会社で働こうと思ったの?
私は、元々工場の仕事を探していました。パッソで様々な活動をしているうちに、飲食の仕事の経験がありましたし、またやってみたいと思えるようになったからです。お店が混んでいる時は、あれもこれもやらなきゃいけないとパニックになってしまう私の特性をお店のみなさんが理解してくれて、「落ち着け」「大丈夫」と声を掛けて下さいます。また、「めっちゃ動くね」「すごいね」と褒めていただけることが、本当に嬉しいんです。
Q2
パッソに通おうと思ったきかっけと利用した感想を教えて下さい。
パッソに通う前は、役所に定期的に通っていました。そこで支援員の方から障害者支援の施設があることを教えてもらいました。障がいのこともありましたから、すぐに働くのではなく、何かを学んでからの方が良いと言われ、パッソに通うことにしました。
パッソでは、クラフト制作が一番印象に残っていますね。ポチ袋を作成しました。あとは、パソコンスキルも身につけて、ワープロ検定やExcelの資格も取りました。これらのスキルや、就職準備のカリキュラムで見た飲食店の仕事紹介動画、接客対応の映像、夏祭りなどのイベントで皆と協力して何かを作り上げる経験は、仕事に役立っていると感じます。
今は、生活に『ゆとり』ができました。以前は生活リズムが不規則で昼間に寝ていることもありました。パッソで生活リズムを整え、体力もついたと思います。環境がとても良かったです。
Q3
【企業担当者へインタビュー】社内での上原さん様子を教えて下さい。
上原さんは、明るい性格です。真面目なのは真面目ですね。場の空気を良くする良い面もありますが、冗談を言うタイミングが今じゃない、という時もありますので、その時は注意をさせてもらっています。お客様への対応は非常に丁寧ですよ。本人も一番気を使っている部分だと思います。
スタッフとのコミュニケーションも良好ですね。みんなに怒られてもいますけど(笑)。ふざけている時に『今じゃない!』とよく言われています。皆、上原さんの特性を分かってくれているんです。新しいバイトの学生さんには、事前に上原さんの特性を伝えています。
目標設定もしていて、声を大きく出すことに取り組んでいて、以前よりはできるようになってきました。できないこともありますが、一生懸命やっているので、みんなでフォローしています。体調管理も自己管理もしっかりできていると思います。本当に頑張ってくれています。今まで多くの障害者の方を見てきましたが、中でも彼は抜群に一生懸命で、ハイパフォーマンスを発揮しています。
株式会社ブロンコビリー
東海第一営業部第2エリア 店長 岩永 元宏さん
Q4
【企業担当者へインタビュー】社内での上原さん様子を教えて下さい。
上原さんは入社当初から真面目で、一生懸命に仕事に取り組む姿が印象的でした。今では安心して業務を任せられる存在となり、今後の成長をとても楽しみにしています。
障がいのある方が安心して働けるよう、マニュアルやタイムスケジュールの整備、サポート体制の明確化など環境づくりを進めています。
今後も、職場環境の整備、共に働く仲間たちの理解と協力が不可欠ですので互いを尊重し、支え合う文化を醸成してまいりたいと思います。
株式会社ブロンコビリー
コーポレート本部経営推進部総務課 伊藤 順一さん
Q5
これからパッソに通う方へメッセージを下さい。
どんな仕事に就くかは分かりませんが、資格は取っておいた方がいいと思います。そして、今のうちに分からないことはスタッフに聞いた方がいいです。そうすれば、自分が『これ一本でいこう』と思っていたものが変わるかもしれません。『こっちの仕事も案外できるんじゃないか』と感じて、別の扉が開かれるかもしれません。
あと、もう一つ。絶対に一人じゃないからね、と伝えたいです。周りには少なからず人がいて、助けてくれる人がいるはずです。私自身も周りのみなさんが支えてくれていることに気づいていますし、本当にありがたいと思っています。